保護者向け

ミニバスの審判資格|E級ライセンスの取り方を完全解説

yama333

ミニバスの試合で突然審判を頼まれたり、自分の子どもが所属するチームのために何か貢献したいと考えたりしたとき、「ミニバスの審判資格はどうやって取るのだろう?」と疑問に思うことはありませんか。バスケットボールの試合を公正かつ円滑に進めるためには、ルールを深く理解した審判の存在が不可欠です。

この記事では、バスケ審判のライセンス一覧から、具体的にミニバスの審判は何級からできるのか、そしてバスケ審判の資格は何歳から取れるのかといった基本的な情報について、初心者の方にも分かりやすく詳しく解説します。また、バスケの審判資格は中学生でも取得可能なのか、さらには関連するコーチや指導者に必要な資格にも触れていきます。

後半では、バスケの審判資格の取り方と流れを順を追って説明し、特に最初のステップとなるバスケ審判ライセンスE級の取り方や、ミニバスの審判ライセンスはどうやって取るのかという具体的な疑問に、一つひとつ丁寧にお答えします。さらに、合格に向けたバスケ審判資格のための勉強方法や、将来のステップアップの参考としてバスケ審判D級ライセンスの難易度についてもご紹介します。

この記事を最後まで読めば、ミニバスの審判資格を取得しようと決意したあなたの疑問がすべて解決し、自信を持って第一歩を踏み出せるはずです。

  • ミニバスの審判に必要なライセンスの種類がわかる
  • E級ライセンスの具体的な取得手順がわかる
  • 審判資格の取得に必要な費用や条件がわかる
  • 上位ライセンスへのステップアップの概要がわかる
スポンサーリンク

ミニバスの審判資格に関する基本情報

  • バスケ審判のライセンス一覧
  • ミニバスの審判は何級からできますか?
  • バスケ審判の資格は何歳から取れるのか
  • バスケの審判資格は中学生でも取得可能
  • コーチや指導者に必要な資格について

バスケ審判のライセンス一覧

バスケットボールの公式な試合で審判を務めるには、日本バスケットボール協会(JBA)が公認する審判ライセンスが必須となります。このライセンスは、審判員の技術レベルや経験に応じて、S級を最高峰とする6つの階級に明確に区分されています。まずは、どのようなライセンスが存在し、それぞれがどのような役割を担っているのか、その全体像をしっかりと把握することから始めましょう。

いきなり最上位のB.LEAGUEを担当するS級ライセンスを取得することはできません。E級やD級といった基礎的なライセンスからスタートし、実際の試合で経験を積みながら、講習会や審査会を経て段階的に上位を目指していく、いわゆるステップアップ方式が採用されています。

各ライセンス級の概要と、主に担当できる試合のレベル感を以下の表にまとめました。

ライセンス級主な役割と担当可能な試合レベル特徴
S級トップリーグ(B.LEAGUE、W LEAGUE)や国際大会など、国内最高峰の試合を担当。国内で数十名しかいないトップレフェリー。非常に高い技術と経験が求められる。
A級JBAが主催する全国大会(天皇杯・皇后杯、インカレ、ウインターカップ等)などを担当。全国レベルの主要な大会で活躍する、ハイレベルな審判員。
B級各ブロック協会(関東、東海など)が主催する大会や、全国大会の予選などを担当。ブロック大会レベルの中心となる審判員。フィットネステストも課される。
C級都道府県協会が主催する大会(インターハイ予選など)を担当。都道府県大会で主審や副審を務める実力が求められる。
D級市区町村などの地区・連盟が主催する「大会」を担当。eラーニングに加え、実技講習会への参加が必要となる。
E級市区町村などの地区・連盟が主催する「試合」(練習試合も含む)を担当。オンラインのeラーニングのみで取得可能。ミニバスの審判はここからスタート

このように、ライセンス制度は非常に体系的であり、担当できる試合の規模や責任範囲が明確に定められています。これからミニバスの審判を目指す方は、まず最も基礎的で取得しやすい「E級」ライセンスの取得が最初の目標となります。E級ライセンスは、審判としてのキャリアをスタートさせるための、まさに登竜門と言えるでしょう。

ミニバスの審判は何級からできますか?

結論から明確にお伝えすると、ミニバスの試合で公式に審判をするためには「E級」ライセンスの取得が必要不可欠です。このE級ライセンスは、バスケットボール審判員としての広大な世界への第一歩を踏み出すための、いわば入門資格として位置づけられています。

日本バスケットボール協会(JBA)が定める公式ルールでは、地域のバスケットボール連盟や地区が主催するミニバスの公式試合において審判を務めるには、このE級ライセンスを取得し、JBAの審判員として正式に登録することが求められます。もちろん、友人同士で楽しむ練習試合や、ごく内輪のイベントであれば資格は問われません。しかし、子どもたちが日々の練習の成果を発揮する目標となる公式戦のコートに立ち、責任を持って笛を吹くためには、この公認ライセンスが必須となるわけです。

E級ライセンスで担当できる活動範囲

E級ライセンスを取得することで、市区町村などの地区や連盟が主催するミニバスの公式試合や地域の大会、さらにはチーム間の練習試合など、様々な場面で審判を務めることが法的に可能になります。審判としてのキャリアは、まずこのE級ライセンスを取得し、身近な地域の試合で着実に経験を積んでいくことから始まります。

逆に言えば、E級ライセンスさえ取得すれば、あなたもすぐにJBA公認審判員としてミニバスの審判活動を開始できます。かつては、会場に足を運んでの実技講習などが必須であり、時間的な制約から参加のハードルが高い時代もありました。しかし、現在は制度が大きく変わり、オンラインで手軽に取得できるようになったため、多忙な社会人や保護者の方々を含め、より多くの方が挑戦しやすくなっています。

バスケ審判の資格は何歳から取れるのか

バスケットボールの審判資格は、非常に門戸が広く開かれており、ライセンス取得のための講習会を受講する年度の4月1日時点で満12歳以上であれば、性別やバスケットボールのプレー経験を問わず、誰でも挑戦することができます。この条件は、JBAの公式ライセンス取得ガイドにも明記されています。

年齢に関する重要な注意点

年齢の上限は基本的にありませんが、受講条件はあくまで「満12歳以上」と定められており、残念ながら小学生は受講することができません。そのため、資格取得が可能なのは、実質的には新中学1年生以上が対象となります。

この年齢設定には、若い世代にも積極的に審判活動に関わってもらい、バスケットボールという競技への多角的な理解を深めてもらいたいという明確な目的があります。選手としてコートを走り回るだけでなく、試合全体を俯瞰し、ルールに基づいてゲームを管理する審判の視点を持つことは、ルールへの深い理解につながり、結果として自身のプレーの質を向上させる上でも非常に良い影響を与えることが期待されています。

また、将来的にトップレベルの審判を目指す場合、上位ライセンスであるA級とS級には「50歳未満」という年齢制限が設けられていますが、E級からB級までのライセンスには年齢の上限はありません。そのため、「学生時代にやっていたバスケに、違う形で関わりたい」「子どものミニバスチームをサポートしたい」と考える社会人の方や、子育てが一段落した主婦(主夫)の方など、様々な年代の方が新たに審判を目指し、実際に活躍されています。

バスケの審判資格は中学生でも取得可能

前述の通り、審判資格は満12歳以上から取得できるため、中学生でもE級ライセンスを取得し、JBA公認審判員として活動することが可能です。実際に、部活動などでプレーヤーとして日々練習に励みながら、同時に審判資格の勉強にも取り組み、見事にライセンスを取得する中学生は決して少なくありません。

U18世代への強力なバックアップ制度

JBAでは、未来のバスケットボール界を担うU18世代(18歳以下)のライセンス取得を特に推奨しており、そのための支援制度を設けています。最大のメリットは、U18世代はライセンスの受講料や毎年の登録料が一般のカテゴリーよりも安価に設定されている点です。

U18料金優遇の詳細(E級新規取得の場合)

  • eラーニング受講料: 1,100円(税込)
    ※この費用は一般と同額です。
  • ライセンス登録料(年間): 1,000円(一般料金は2,500円)

※上記に加えて、別途システム利用料(300円)が必要となります。

この経済的なサポート制度により、中学生や高校生がお小遣いの範囲内でも無理なく挑戦しやすくなっています。若いうちから審判の経験を積むことは、プレーヤー、指導者、あるいはより上位の審判員といった、将来の多様なキャリアパスを考える上でも、他では得られない非常に貴重な財産となるでしょう。

プレーヤーとしての主観的な視点だけでなく、審判としての客観的な視点も持つことで、試合の流れを読む戦術眼が養われたり、どのようなプレーがファウルになりやすいかを体感的に理解し、それを避けられるようになったりする実践的なメリットも大きいですよ。

コーチや指導者に必要な資格について

ミニバスの活動に熱心に関わる方の中には、審判だけでなく、「チームのコーチや指導者」として、より深く子どもたちの育成に関わりたいと考えている方もいるでしょう。ここで理解しておくべき重要な点は、審判資格とコーチの資格は、それぞれが独立した全く別のライセンス制度であるということです。

JBAでは、審判員と同様にコーチにもライセンス制度(S級〜E級)を設けており、公式戦でチームの指導者としてベンチに入るためには、その大会のレベルに応じたコーチライセンスの取得が義務付けられています。例えば、JBAの規定によると、ミニバスの全国大会やブロック大会といった上位大会でヘッドコーチを務めるには、JBA公認D級コーチ以上のライセンスが必要となります。

コーチライセンスもeラーニングからスタート可能

審判のE級ライセンスと同様に、コーチライセンスの入門編である「E級コーチ」も、オンラインで学習できるeラーニング形式で取得が可能です。この講習では、バスケットボールの指導経験が全くない方でも、指導者としての基本理念や、特に発育発達段階にある子どもたちへの接し方、安全管理といった重要な事柄を基礎から学ぶことができます。

もちろん、審判ライセンスとコーチライセンスの両方を取得し、活動することも全く問題ありません。むしろ、両方の資格を保有することは、大きな強みとなります。両方の専門的視点を持つことで、より深くバスケットボールという競技を理解し、選手たちに対して多角的かつ質の高い指導ができるようになるからです。

言ってしまえば、ルールの正確な知識を持つコーチは、戦術指導においても説得力が増し、選手からの信頼も厚くなります。また、指導の意図を理解している審判は、試合中のコミュニケーションも円滑になり、よりスムーズなゲーム運営が可能になります。ミニバスの現場では、保護者の方が審判とアシスタントコーチを兼任するケースも多いため、子どもたちのために、両方のライセンスに挑戦してみるのも非常に価値のある選択肢と言えるでしょう。

ミニバスの審判資格の具体的な取得方法

  • バスケの審判資格の取り方と流れ
  • バスケ審判ライセンスE級の取り方
  • ミニバスの審判ライセンスはどうやって取る?
  • バスケ審判資格のための勉強方法
  • バスケ審判D級ライセンスの難易度
  • まとめ:ミニバスの審判資格を取得しよう

バスケの審判資格の取り方と流れ

バスケットボールの審判資格、特にこれから始める方が目指す最初のステップであるE級ライセンスを取得するまでの大まかな流れは、驚くほどシンプルに設計されています。手続きの大部分がオンライン上で完結するため、時間や場所の制約を受けにくく、自宅にいながらご自身の都合の良いペースで進めることが可能です。

具体的な手順は、大きく分けて以下の4つのステップとなります。一つずつ着実にクリアしていきましょう。

E級ライセンス取得までの4ステップ

  1. 活動する都道府県を決定し、TeamJBAにメンバー登録する
    まず最初に行うべきは、JBAの総合会員登録管理システムである「TeamJBA」に、ご自身の個人アカウントを作成することです。この登録自体は無料で行えます。登録の過程で、今後あなたが主に審判として活動したい都道府県を選択する必要があります。原則として、お住まいの地域、または勤務先・通学先のある都道府県を選びます。
  2. E級新規取得eラーニング講習会に申し込む
    TeamJBAへのログイン後、メニューから「講習会申込」ページへ進みます。そこで開催されている講習会の中から、「審判:E級審判【新規取得】eラーニング講習」を探し出し、申し込み手続きを行います。申し込みが完了したら、指示に従って受講料を支払います。
  3. eラーニングを受講し、確認テストに合格する
    受講料の支払いが完了すると、eラーニングの受講が可能になります。受講期間は支払い完了から30日間です。この期間内に、ビデオ形式の講習をすべて視聴し、学習内容の理解度を測るために最後に行われる20問のルール確認テストで80点以上(16問以上の正解)を獲得すれば、見事合格となります。
  4. ライセンスの登録手続きと登録料の支払いを行う
    重要な注意点として、テストに合格しただけでは資格はまだ有効になりません。合格後、再度TeamJBAにログインし、ライセンスの登録申請手続きを行い、定められた年間登録料を支払う必要があります。この最終手続きが完了した時点で、あなたは正式に「JBA公認E級審判」として認定され、活動を開始できます。

最終関門「ライセンス登録」を絶対に忘れずに!

eラーニングのテストに合格した安心感から、この最終ステップであるライセンス登録と登録料の支払いを忘れてしまうケースが意外と多くあります。これを完了させないと、せっかくの合格が無効となり、審判として活動することは一切できません。合格通知メールが届いたら、間を置かずに速やかに登録手続きに進むようにしましょう。

この一連の流れをスムーズに進めれば、申し込みから最短で1日から2日という短期間で、晴れてJBA公認のE級審判ライセンスを取得することが可能です。

バスケ審判ライセンスE級の取り方

ここでは、審判キャリアのスタートラインとなる最も重要なE級ライセンスの具体的な取得方法について、さらに一歩踏み込んで詳しく解説します。事前に必要なものや、正確な費用、そして学習内容の詳細を把握しておくことで、迷うことなくスムーズに手続きを進めることができるでしょう。

申し込み前に準備しておきたいものリスト

  • インターネット環境とデバイス:安定して動画を視聴できるインターネット回線と、パソコン、スマートフォン、タブレットのいずれかが必要です。
  • 有効なメールアドレス:TeamJBAへの登録や、JBAからの各種通知を受け取るために必須です。
  • 顔写真のデータ:無帽、正面、無背景で撮影された証明写真用のデータ。この写真はライセンス取得後に発行されるデジタル登録証やPDF登録証に使用されます。
  • 決済手段:受講料や登録料を支払うためのクレジットカード、または各種コンビニ決済、PayPayなどの準備が必要です。

正確な費用について

2024年度において、E級ライセンスを新規で取得するために必要となる費用は、以下の内訳の合計額となります。

項目一般U18(18歳以下)備考
eラーニング受講料1,100円1,100円講習会への申込時に支払う。
システム利用料300円300円受講料と合わせて支払う。
ライセンス登録料(年間)2,500円1,000円eラーニング合格後に支払う。
合計(税込)3,900円2,400円U18は1,500円安くなる。

eラーニングで学ぶ具体的な講習内容

eラーニングの標準学習時間は約120分とされていますが、これはあくまで目安です。期間内であれば途中で中断・再開も可能なので、ご自身のペースで学習できます。講習はビデオ形式で、以下の5つの章で構成されています。

  • 第1章:基本のルール:コートの各部の名称、試合時間、得点の数え方など、最も基本的なルールを学びます。
  • 第2章:審判のシグナル:ファウルやバイオレーションの種類を示すための、審判が行う公式なジェスチャーを学びます。
  • 第3章:審判の動き(メカニクス):2人制または3人制審判における、コート上の適切な立ち位置や動き方を学びます。
  • 第4章:ゲームの進め方:試合開始のティップオフから、タイムアウト、クォーター間のインターバル、試合終了までの流れを学びます。
  • 第5章:その他の事項:近年の重要なルール変更点や、審判としての心構えなどについて学びます。

講習の最後には、これらの学習内容全体に関する20問の選択式確認テストが待っています。そして、80点(20問中16問以上の正解)を獲得すれば見事合格となります。このテストは受講期間中であれば何度でも再挑戦が可能ですので、一度で合格できなくても焦らず、苦手な部分を復習して確実な合格を目指しましょう。

ミニバスの審判ライセンスはどうやって取る?

前述の通り、ミニバスケットボールの公式試合で審判を務めるためのライセンスを取得するには、JBA(日本バスケットボール協会)が公認するE級審判ライセンスを取得し、審判員として正式に登録手続きを完了させる必要があります。このプロセスは、ミニバスの審判を目指す方にとっての唯一かつ最短のルートです。また、このE級ライセンスはミニバス専用というわけではなく、中学生や高校生の練習試合、さらには地域のアマチュアが楽しむ大会など、幅広いカテゴリーで審判を務めるための基礎となる、全ての始まりの資格です。

ミニバス審判への最短ルート(3ステップ)

  1. 【準備】TeamJBAに登録する
    まずはJBA公式サイトから、会員管理システム「TeamJBA」へアクセスし、ご自身のメンバーアカウントを無料で作成します。これがすべての手続きのスタート地点となります。
  2. 【学習・試験】E級eラーニングを受講して合格する
    TeamJBAからオンライン講習(eラーニング)に申し込み、約120分のビデオ講習でルールや審判の動きを学びます。講習後の確認テストで80点以上を目指しましょう。
  3. 【認定】ライセンス登録を完了させる
    テストに合格したら、最後の仕上げとしてTeamJBAでライセンスの登録手続きと年間登録料の支払いを済ませます。この手続きが完了した瞬間、あなたは晴れてJBA公認審判員となります。

このプロセス全体がオンライン上で完結するため、時間や場所を一切選ばずに、ご自身のライフスタイルや都合に合わせて資格取得を進められる点が最大のメリットと言えます。例えば、仕事終わりの夜間や、家事・育児の合間のわずかな時間を利用して、誰でも手軽に挑戦することが可能です。

「審判の資格」と聞くと、何か特別な技術や経験が必要で、非常に難易度が高いように感じるかもしれません。しかし、このE級ライセンスは、まさに「これから審判を始めてみたい」「バスケに関わってみたい」という熱意ある方々のための入門編として設計されています。バスケットボールのプレー経験が全くなくても、ルールを真剣に学ぶ意欲さえあれば、誰でも十分に合格を目指せる内容になっていますので、ご安心ください。

バスケ審判資格のための勉強方法

JBA公認E級審判資格のeラーニングは、バスケットボールのルールに詳しくない初心者の方にも理解しやすいように、図や動画を多用して丁寧に作られています。しかし、より確実に一度で合格するため、また、資格取得後に自信を持って笛を吹くためには、eラーニングを受講するだけでなく、いくつかの準備をしておくと非常に効果的です。

最も王道かつ効果的な勉強方法は、eラーニングの受講と並行して、JBAが公式サイトで一般公開している最新の「バスケットボール競技規則(公式ルールブック)」に、あらかじめ目を通しておくことです。

合格を盤石にするための勉強のポイント

  • 専門用語に慣れておく
    eラーニングの中では、「バイオレーション」「パーソナルファウル」「アンスポーツマンライクファウル」「トラベリング」といった専門用語が当然のように出てきます。これらの基本的な用語の意味を事前にルールブックで確認し、なんとなくでも理解しておくだけで、eラーニングの講義内容が驚くほどスムーズに頭に入ってくるようになります。
  • シグナルを実際に真似てみる
    審判は笛を吹くだけでなく、両手を使ったジェスチャー(シグナル)で、何が起きたのかを選手やベンチ、テーブルオフィシャルズに明確に伝達する重要な役割を担います。eラーニングで様々なシグナルを学びますが、ただ見るだけでなく、実際に自分で鏡の前で動きを真似てみると、記憶に定着しやすくなります。
  • 実際の審判の動きを動画で観察する
    YouTubeなどの動画サイトでB.LEAGUEやNBAの試合映像を見て、審判員がコート上のどこに立ち、どのように動き、どのタイミングで笛を吹いているのかを意識的に観察するのも、非常に有効な学習方法です。トップレベルの審判の動きを見ることで、eラーニングで学ぶ「メカニクス(審判の動き方)」の理論が、より立体的に理解できるようになります。

公式ルールブックは誰でも無料で閲覧可能

JBAの公式サイト内にある「ルール」のページでは、常に最新版の競技規則や詳細な公式解説がPDF形式で無料公開されています。eラーニングは重要な要点を抜粋してまとめたものであるため、より詳細なルールの定義を知りたい場合や、確認テストで分からなかった部分を深く復習したい場合に、この公式ルールブックが最高の参考書となります。
(参照:JBA公式サイト ルール)

eラーニングの確認テストは、30日間の受講期間内であれば何度でも失敗を恐れずに再挑戦できます。一度で合格できなくても全く問題ありません。間違えてしまった箇所を公式ルールブックで丁寧に確認し、知識を確実なものにしてから再挑戦すれば、着実に合格へと近づけるでしょう。

バスケ審判D級ライセンスの難易度

E級ライセンスを取得し、ミニバスの試合で実際に審判の経験を積んでいくと、ゲームをコントロールする難しさとともに、その奥深さや面白さを実感するはずです。そして、「もっと上手くなりたい」「より高いレベルの試合で笛を吹いてみたい」という向上心が芽生えてくるかもしれません。その次なるステップとなるのがD級ライセンスです。

D級ライセンスは、E級と同様に地区や連盟が主催する試合を担当できますが、E級が主に個々の「試合」を担当するのに対し、D級はより公式性の高い「大会」の審判も可能になるなど、活動の幅と責任が少し広がります。

E級とD級の決定的かつ大きな違い

D級ライセンスの取得プロセスがE級と大きく異なる、最も重要な点は、オンラインのeラーニングに加えて、実際に会場へ足を運んで受講する「実技講習会」への参加が必須となることです。この実技講習会では、経験豊富なインストラクターから、実際のコート上で正しい立ち位置(ポジショニング)や、プレーを追いかけるための動き方(メカニクス)、そして適切な判定を下すための実践的な指導を受けることになります。

D級の難易度について

難易度としては、オンラインの座学だけで完結するE級に比べて、実際に人前で笛を吹き、動きを評価される実技が加わる分だけ、当然ながら高くなります。しかし、D級もまだ審判としての基礎を学ぶ段階にあり、合格することが非常に難しいというわけではありません。むしろ、経験豊富な指導員から直接的確なフィードバックをもらえるまたとない貴重な機会であり、自身の課題を発見し、審判として大きく成長するための重要なステップと言えます。

嬉しいことに、E級ライセンスを取得した同じ年度内に、D級の昇格審査を受けることも制度上可能です。ミニバスの審判を経験してみて、さらに本格的にスキルアップしたいと感じたら、ご自身が所属する都道府県のバスケットボール協会が主催するD級審判講習会の開催情報を公式サイトなどでチェックしてみましょう。

まとめ:ミニバスの審判資格を取得しよう

この記事では、ミニバスの審判資格に興味を持つ方々に向けて、必要なライセンスの種類から、その具体的な取得方法、勉強のコツ、そして将来のステップアップに至るまで、網羅的に解説しました。最後に、本記事の重要なポイントをリスト形式で振り返ってみましょう。

  • ミニバスの公式試合で審判をするにはJBA公認E級ライセンスの取得が必須
  • 審判ライセンスは技術レベルに応じてS級からE級までの6段階に分かれている
  • E級ライセンスは受講年度の4月1日時点で満12歳以上なら誰でも取得を目指せる
  • 小学生は審判ライセンスを受講・取得することはできない
  • 18歳以下のU18世代はライセンスの年間登録料が一般よりも安く設定されている
  • コーチと審判はそれぞれ独立したライセンス制度だが両方の取得も推奨される
  • E級ライセンスの取得プロセスはオンラインのeラーニングで全て完結する
  • 取得までの流れはTeamJBA登録、eラーニング申込、受講とテスト、ライセンス登録の4ステップ
  • 手続きがスムーズに進めば申し込みから最短1日から2日で資格を取得できる
  • 一般カテゴリで必要な費用は受講料や登録料を合わせて合計3,900円程度
  • eラーニングではバスケの基本ルール、審判のシグナル、コート上の動きなどを学ぶ
  • 講習の最後に行われる確認テストは20問中16問以上の正解(80点以上)で合格となる
  • テスト合格後にライセンス登録手続きと登録料の支払いを完了させないと資格は有効にならない
  • 勉強の際はJBA公式サイトで無料公開されている公式ルールブックを併用するのが非常に効果的
  • E級の上位資格であるD級ライセンスはeラーニングに加えて実技講習会が必要となり難易度が上がる
スポンサーリンク
ABOUT ME
ホンキュー(Honkyu)
ホンキュー(Honkyu)
バスケットボール(なのに指導マニア)
好きなこと:分析、図解、ドリブル音、努力する子を見守ること 口ぐせ:「それ、エビデンスある?」 ホンキューは、「本気のミニバス研究所」専属マスコット。 ちょっと知識マニアで理屈っぽいけど、誰よりもミニバス愛が強い頼れる研究員。 体育館のすみっこで、今日も子どもたちの成長と勝利のヒントをひっそりメモしているらしい。 見た目はころころ可愛いけど、中身はかなりガチ。 バスケIQと情熱のかたまり、よろしくね!
記事URLをコピーしました